キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

帝国は高度な知識を持ち、ネブリス皇室機関は「魔女の国」と恐れられている。これら二つの国の長きにわたる戦場で、一人の少年と少女が出会った。帝国史上最年少で最強の力となった剣士―イスカ。帝室機関で最強と賞賛されている氷の魔女王女―アリセリーゼ。 「もし私を捕まえることができれば、あなたの夢も実現されるでしょう。」 「同様に、もし私を倒すことができれば、あなたの世界の統一への一歩となります。」 二人の宿敵は互いに殺し合うことになっていた。しかし、少年は少女の美しさと高貴さに心を奪われ、少女は少年の力と生き方に惹かれていた。互いに並んで歩むことが許されず、唯一の道は互いを倒すことだけども。