偽・聖剣物語～幼なじみの聖女を売ったら道連れにされた～

少し寂しさを感じながら… 逃げようとする幼なじみを抑え、彼女を迎えに来た騎士に渡した。「アリスタァァァァァァル！！」という憤りの声が聞こえたが、おそらくそれは私の想像に過ぎなかっただろう。最後の抵抗として彼女を見送りに首都へと連れて行かれたが、何の問題もなく終わった。「さて、帰るわ。がんばってね ^^」憤りの目で私を見つめる幼なじみの背中を向けた。そして帰路に着くと… ゴブリンに追われていた。「いいいいいいいいい！！誰か助けてぇぇぇぇぇぇ！！」これは、幸せな人生を求めてお互いに足を引っ張る最悪の性格を持つ英雄と聖者の誤解された英雄伝説です。